80歳まで自分の歯を残すために
虫歯が重度にまで悪化して歯の奥まで進行すると、歯の神経・血管は死んでしまいます。かつての治療では、ここまで進行した虫歯は抜かなくてはなりませんでした。しかし近年では、この死んでしまった神経・血管を根管(こんかん)という細い管の中から取り除いて薬剤で密封する根管治療を行うことで、歯を残せるようになりました。
ふじみ野・上福岡の歯医者「けんと歯科」では、歯科用CTやマイクロスコープを使用して、肉眼では難しいより精密な根管治療を行っています。根管治療については、お気軽に当院までご相談ください。
根管治療が必要な虫歯とは?
根管治療が必要になる症例としては、おもに次の2つのケースがあります。
1. 神経まで感染している虫歯だが、根管治療で歯の根を残すことができる場合
2. 以前に受けた根管治療が不十分で再感染してしまった場合
根管はとても細く複雑な形状をしているため、肉眼で把握ことはできません。また根管内の清掃・消毒が不十分であったり、完全に密閉できなかったりした場合には、歯の内部に再び細菌が繁殖して「根尖(こんせん)性歯周炎」になり、突然の激痛に襲われるなど、前よりも重い症状を招いてしまうことがあります。つまり根管治療には高度な技術力が求められるのです。
当院では再治療のリスクを防ぐためにも、一つひとつの処置をおろそかにせず、細心の注意を払って治療を行うのはもちろん、根管治療の経験を積んだ歯科医師が担当にあたります。安心してご相談ください。
根管治療の流れ
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検査・問診
治療を開始する前に、必要な検査を行います。また過去の治療歴や症状などについて、患者様のお話を伺います。
- 2
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汚染部位の除去
虫歯に冒された歯の組織や神経、また根管の内部にある汚れを、専用の器具を使って完全に取り除きます。
- 3
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根管内の計測
専用の器具を使用し、根管内の深さを測ります。
- 4
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洗浄・消毒
根管内部を徹底的に洗浄・消毒します。
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根管充填(根管を密封する)
専用薬剤を根管内に詰めて完全にふさぐ「根管充填」を行います。その後歯の根を整えて土台を入れ、詰め物・被せ物を装着します。
けんと歯科の“再発させない”根管治療
根管治療はドクターの技量が問われる大変難しい治療であり、処置がきちんと行えていないと再発してしまうケースも少なくありません。当院では再発させないために、症状により次のことを行っています。
歯科用CTを用いた診断 | 根管はとても細かく複雑に枝分かれしています。事前にCTで根管の状態を詳細な立体画像で把握した上で、正確な診断を行います。 |
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ニッケルチタンファイルによる除去 | 死んでしまった神経・血管の除去には、湾曲した根管にもしっかりフィットする、弾性のあるニッケルチタンファイルを使用。汚れを残さず取り除きます。 |
マイクロスコープの使用 | 肉眼では見ることができない根管は、マイクロスコープで何倍にも拡大した状態でしっかり確認しながら処置を行います。歯科医師の経験や勘に頼るような治療は行いません。 |
次亜塩素酸による洗浄 | 根管内の洗浄には、次亜塩素酸を使用。ファイルで取り除ききれなかった汚れを溶かし、根管内をきれいな状態にします。 |
綿密な治療計画の立案 | 緻密性が求められる根管治療は、どうしても治療回数・期間が必要になります。当院では綿密な治療計画を立案し、なるべく短期間で回復が望めるよう治療を行います。 |